今回は、少し未来の物語です。
2025年末、個人事業主のWebデザイナーのかずみと経営コンサルタントとして独立して5年目のひとり社長、裕二はカフェで話していた。
かずみは裕二に聞いた。
「AIの活用について、2023年は面白そうだから試してみようといった段階で、2024年は実務的な利用へのシフトし生活の中になじんできた年だったね。2025年は私たち小規模事業者にとってのAI活用はどんな年だったと思う?」
裕二はコーヒーカップを手に取り、ゆっくりと一口飲んだあと、少し遠くを見つめながら考え込んだ。
「そうだなぁ、かずみ…2025年は、まさに“AIのパートナーシップ時代”だったんじゃないかな。」
彼は微笑みながら続けた。
「2023年は、確かにみんな好奇心からAIを試してみる段階だったね。で、2024年になると、AIが業務の一部として定着して、タスクの自動化やコンテンツ作成に活かせるようになった。でも、2025年は、“AIが単なるツールから、経営の相棒に進化した”年だった気がするよ。」
かずみは興味津々で身を乗り出した。「相棒っていうと…?」
裕二はうなずきながら、続けた。
「例えば、僕がコンサルしているクライアントでも、2025年はAIが単なる作業補助じゃなくて、『戦略を一緒に考える相棒』として活用されるようになったんだ。
マーケティングプランの仮説立てや、ターゲット分析もAIがリアルタイムでフィードバックしてくれるし、経営の意思決定の場面でもAIがリスクやチャンスを提示して、“二人三脚で未来を描く”って感覚だった。」
「へぇ、そんなレベルに…!」かずみは目を丸くした。
裕二は頷きながら、さらに熱を込めて語った。
「しかもね、2025年には、AIが事業の“振り返り”までサポートするようになったんだ。日報や週報を分析して、どの施策が成果につながったのかを可視化してくれる。まるで、『経営のコーチ』が横にいるみたいだったよ。」
かずみは感心したように頷きながら、自分の仕事を思い浮かべた。
「私もデザインの提案や、クライアントの要望をAIで掘り下げたりしてたけど…確かに、2025年はAIが『お客さんの心を読んでいるかのように』提案内容をブラッシュアップしてくれたなぁ。」
裕二は笑顔で応じた。
「そう、それだよ!AIはもう“作業の効率化”だけじゃなくて、事業の価値を最大化するパートナーに成長したんだ。しかも、2025年は“感情理解AI”まで出てきたよね?お客さんのフィードバックのニュアンスを読み取って、より刺さる提案に導いてくれる。」
かずみは目を輝かせた。「うんうん、それ!AIが感情まで汲み取ってくれるから、提案の精度がぐんと上がったよね。」
裕二はさらに続けた。
「で、2025年の後半には、小規模事業者の中でも“AIを味方につけた人と、そうじゃない人”で、かなり成果に差が出始めたんだよね。AIを活用している事業者は、“本当に自分が注力すべきこと”に時間を割けて、売上も伸びてた。」
「逆に、AIを活用できていない人は…?」かずみが少し不安そうに聞いた。
裕二はゆっくり首を振った。
「うーん、やっぱり手が回らなくなって、“やらなくてもいいことに時間を取られて、本質的な成長が遅れる”って感じだったね。だから、2025年は“AI活用の格差”が顕著に出た年でもあったと思う。」
かずみは少し考え込んだ後、にっこりと笑った。
「でも、私たちはちゃんとAIと一緒に歩んできたもんね。」
裕二も笑顔で頷いた。
「そうだね。2025年は、AIが単なるツールから、“未来を共創するビジネスパートナー”になった年だったよ。これからは、AIとどれだけ深く対話できるかが、ビジネスの成長を左右する時代になりそうだね。」
かずみはカフェの窓越しに、夕暮れに染まる街を見つめながら呟いた。
「…2026年は、もっとAIと一緒に面白いことができそうだね。」
裕二はその言葉に微笑みながら、未来への期待を込めて静かに頷いた。
「うん。“AIと共創する新しい未来”が、もうすぐそこに来てるよ。」
